Wi-Fiが切れたり、繋がっても遅い事例

ヒアリングしたところWi-Fiを使う機器が増えたので、アクセスポイントの性能不足などでWi-Fiが繋がりにくく速度が出ないトラブルが発生している事が考えられます。

【アクセスポイント（Wi-Fiルーター）の性能】

■対応する通信規格による差
Wi-FiにはIEEE 802.11ax、IEEE 802.11acなどの通信規格があり、新しい規格ほそ最大通信速度が速くなります。
ポイントはアクセスポイントと端末（パソコン、スマホなど）の両方が同じ規格でより新しい規格に対応している事です。

■処理能力の差
アクセスポイントは対応通信規格が同じでも、データを処理する能力に差があります。
家庭など少ない台数向けの機器を業務で使うと利用する端末の数、送受信するデータ量の違いで遅くなり業務に影響が出やすくなります。

また、一度に接続できる端末数にも違いがあるため、台数が多くなると接続しづらい、できないといったトラブルが発生します。

ポイントは値段だけで機器を選ばす、台数に応じた法人向けのアクセスポイントを利用する事です。

■電波強度の差
アクセスポイント（アンテナ）の能力により電波の届く範囲、強度が変わります。
フロアが広い、ミーティングルームなどで壁があるような環境では電波が届きずらく接続や速度に影響がでます。

ポイントは電波状況をチェックしアクセスポイントを選ぶ、メッシュWi-Fiなど複数アクセスポイントを利用する事です。

【対処・解決方法】

まず現在の環境確認・調査する事から始めます。

• 通信機器の確認（ルーター、回線）
• Wi-Fiアクセスポイントの確認（性能・通信規格）
• 端末の確認（パソコン、スマホなどの台数、Wi-Fi性能）
• 電波状況（利用個所での電波強度、他のアクセスポイントでの電波干渉）

【電場状態のチェック】

調査した内容からWi-Fiネットワークを改善する為の機器選定、アクセスポイント設置などのネットワーク設計をおこないます。

調査の結果、アクセスポイントの性能、壁による電波の減退にあったため、今回は下記改善提案をさせていただきました。

• 利用中の家庭用のWi-Fiアクセスポイントを業務向けアクセスポイントへアップグレード
  処理能力アップ、最新の通信規格への対応
• ミーティングルームにアクセスポイントの増設（メッシュWi-Fi）

機器は交換する事になりますが、入れかえたパソコンの性能にあった速度向上と通信トラブルによる無駄な時間コストの削減のメリットからご発注いただきました。

■事前対応

• 環境調査
• 改善計画・提案作成
• 機器調査・見積り

■Wi-Fi環境改善作業

• Wi-Fiアクセスポイント設置・設定
• Wi-Fiメッシュ設定
• 端末Wi-Fi設定（18台）
• 設置後確認（接続、速度調査、電波状況）

今回のお客様は現場でのスマートフォン利用の増加でWi-Fi利用の増加に対して既存のWi-Fi環境が対応できない事が大きな原因でした。

故障していない機器を交換する事は無駄に思えますが、トラブルによる業務の遅延によって増える無駄な時間コスト（人件費等）を考えると余裕のあるIT環境を導入しておくメリットは大きいと思います。
パソコンの性能が一般的な利用においては十分になっている現在では社内のインフラである社内ネットワークへの投資は効果があります。

また、安全なネットワークを構築する事は社外からのデータ利用など業務効率化への発展性もあります。

安全なセキュリティ対策については下記情報をご覧ください。

万全のセキュリティ対策