【テレワーク環境構築例】お客様のご要望に細かく対応
「技術者が自宅でも会社と同じように仕事ができるようなテレワーク環境を構築して欲しい」というご要望に応えた実例です
お客様の紹介
土木開発、測量、調査、設計コンサルタント。街づくりや区画整理、緑地化などの業務を幅広く行っている会社です。
業種:設計コンサルタント会社
従業員:約10人
PCの台数:約10台
背景・きっかけ
お客様は当初、手探り状態で自らVPNを構築し、会社のパソコンを持ち帰って行うテレワークを開始していました。
こちらの会社では、技術者がパソコンで精密な図面を引くため、性能の高いタワー型のデスクトップPCを用意しています。
従って、会社のパソコンを持ち帰ることは非常に不便であったこと、また自宅からVPNに接続して会社の図面データを扱うのは作業のレスポンス悪かったことなどから、会社として新たにPCを購入して技術者の自宅に設置し、仕事をしやすいテレワーク環境を構築し直したいとご相談がありました。
また、全技術者の自宅用に高スペックなPCをもう1台ずつ用意するにはコストがかかるため、できるだけ価格を抑えてPCを購入したいとのご要望もありました。
ご提案・作業内容
お客様には、会社のPCを自宅のPCで遠隔操作するリモートデスクトップ方式でのテレワーク環境を構築することをお勧めしました。
リモートデスクトップ方式は、全ての作業が会社のPCで行っている状態と同じで、保存したファイルも会社のPCに保存されるため、自宅のPCにデータは残りません。
従って、情報漏洩も起こりにくく、会社での管理もしやすいメリットがあります。
また、機器購入に関しては、パソコン8台を新規導入するにあたり、スペックは必要以上の性能は求めず、その代わりに各パソコンにSSDを増設するご提案をいたしました。
SSD(Solid State Drive)は、データやプログラムをディスクではなくメモリに記憶装置です。
PCの立ち上がりや読み書きの速度が非常に速くなり、技術者が自宅で仕事をする際にも効率良く作業ができることと思います。
上記ご提案をご了承いただいたので、お客様と一緒に機器を選定し、パソコンや付属品、プリンターなどの購入から、機器設置、テレワーク環境のご説明と機器の操作指導まで一貫して対応させていただきました。
取り組みの結果
お客様は、オフィスの50%をテレワーク体制に移行することから始められました。準備したパソコンで技術者の方々が実際にテレワークを行ってみたところ、自宅でも会社とあまり変わらないPC環境で仕事ができるとのことでした。
ひとことで「テレワーク」と言っても、業務内容によっては適さないタイプの形態もあるため、お客様の業種やオフィス環境を十分に考慮して設定する必要があります。
担当者の一言
今回購入の機器は、お客様のご要望で、できるだけ消耗品費として収まるよう10万円以内で選定することにしました。
最近では10万円以内のパソコンでも性能の良いものが増えてきています。
お客様とよくコミュニケーションを取って、機器のスペックについても「この部分は削れてもここは削れない」というご要望にしっかりとお応えすることが、専任SEの務めだと思っています。